主婦(主夫)必見!派遣とパート、どっちが仕事と育児を両立しやすい?
お仕事探しのマニュアル
公開日 : 2024.06.12 / 更新日 : 2024.10.17
主婦(主夫)が家庭と両立しながら働く方法として、派遣とパートが選択肢に挙がることがあります。しかし、どちらが自分に合っているか悩むこともありますよね。そこで、派遣とパートのそれぞれの特徴やメリット、デメリットを比較し、どちらが主婦(主夫)にとってより適切な選択肢なのか、解説していきます。
目次
・主婦(主夫)の場合は「派遣」と「パート」どっちがおすすめ?
・派遣とパートの違い
・雇用契約
・契約期間
・福利厚生の充実度
・仕事の評価制度
・求められる人材像
・主婦(主夫)が派遣で働くメリット
・パートと比べて時給が高い
・ブランクOKの仕事先がある
・キャリアアップも視野に入れられる
・派遣会社が仕事をあっせんしてくれる
・トラブルは派遣会社が解決してくれる
・大企業や有名企業で働くこともできる
・毎回、面接や書類準備をしなくてもよい
・福利厚生が充実している
・主婦(主夫)が派遣で働くデメリット
・同じ職場で働ける期間がある
・扶養内で働けないケースもある
・派遣会社によっては待遇差はある
・希望していない仕事をすることも
・働き先によっては拘束時間が長い
・家の近くの案件が見つからないことも多い
・主婦(主夫)がパートで働くメリット
・シフトの融通がききやすい
・短時間勤務が可能
・扶養内で働ける
・同じ職場でずっと働くことができる
・家の近くで働ける
・主婦(主夫)がパートで働くデメリット
・自分で仕事を探す必要がある
・トラブルは自ら解決する必要がある
・時給は派遣と比べると低い
・派遣とパート、どちらの働き方を選ぶべきかの重要な判断材料
・急な欠勤に対応しやすいかどうか
・扶養内で働くかどうか
・「派遣とパート」どっちがか迷ったら、パートタイム派遣がおすすめ
・製造業は短時間・ブランクOKの案件が豊富です!
主婦(主夫)の場合は「派遣」と「パート」どっちがおすすめ?
結論、派遣かパートのどちらがおすすめなのかは、働く人の希望によって異なります。ただし、毎日、仕事と育児をこなしていくためには、職場には次のことが求められるかと考えられます。- 通勤時間が短い(家から近い)
- 就業時間の融通が効く
- 残業がない
- 早出がない
- 急な欠勤や退勤にも対応してくれる
- 子育てへの理解が十分にある
- ブランクがあっても働ける
- 体力面に負担が少ない
- 配偶者の扶養内で働ける
これらを重視して仕事探しをしてみると良いでしょう。また、派遣、パートではそれぞれ特徴があるため、それぞれを理解して、どちらで働くかを決めましょう。
派遣とパートの違い
雇用契約
パートと派遣の大きな違いは、雇用主と働く場所の関係です。パートの場合は、応募先の企業と直接契約を結び、その企業で働きます。一方、派遣では派遣会社と労働契約を結び、派遣先の企業で業務を行います。つまり、パートの雇用主は実際に働く企業となりますが、派遣社員の雇用主は派遣会社であり、給料も派遣会社から支払われます。働く上での相談や契約条件の調整なども、勤務先の企業ではなく、派遣会社の担当者に行うことが特徴です。契約期間
パートと派遣の雇用期間の違いは大きな特徴です。パートの場合、一般的には雇用期間が特に定められていないことが多く、長期的に働き続けることが可能です。一方、派遣社員は有期契約が基本であり、一定の期間ごとに契約更新が必要となります。派遣社員が同じ組織で働ける最長期間は原則として3年ですが、派遣元に無期雇用されている場合や、60歳以上の従業員は例外として3年を超えて働くことが可能です。さらに、派遣社員としての勤務期間が通算で5年を超えた場合には、無期雇用派遣に切り替えることもでき、これにより期間の制限なく働き続けることができます。また、契約の更新については、勤務先から更新しないという通知を受けることもありますが、自身の都合で契約を更新しない選択も可能です。この柔軟性が、派遣の特徴の一つと言えるでしょう。
福利厚生の充実度
派遣とパートでは、福利厚生の充実度に差があります。一般的に、派遣先の企業の福利厚生は派遣社員には適用されず、派遣会社のものに限られます。一方、パートの場合、雇用主の企業の社員と同様の福利厚生が提供されることがあります。ただし、派遣先の企業によっては派遣社員も一部の福利厚生(食堂の利用や施設等の割引など)を使える場合もあります。仕事の評価制度
パートの場合、仕事の評価やフィードバックは主に直属の上司が行います。業務成績に応じて、昇給などが比較的迅速に反映されやすく、個人の働きに対する評価がダイレクトに感じられるというメリットがあります。一方、派遣社員は派遣先企業での評価をもとに、派遣会社を通じてフィードバックが行われる仕組みです。この際、派遣会社からのサポートも受けられるため、就業先でより良いパフォーマンスを発揮できるよう、アドバイスや支援が受けられます。また、派遣社員には、派遣会社が提供する研修制度やキャリアコンサルティングの利用が可能です。これにより、働きながらスキルアップやキャリア形成がしやすく、長期的なキャリア開発にもつながります。特に、就業中の派遣社員向けに無料または割引価格で研修が受けられるケースも多く、効率的に自己成長を目指すことができる点は、派遣社員の大きなメリットと言えるでしょう。
求められる人材像
派遣とパートで求められる人材像も異なります。派遣では、様々な職場や業種で柔軟に働ける能力や、即戦力としてのスキルが重視されます。一方、パートの場合、長期間働けることや、企業の文化に適応できるコミュニケーション能力が求められることがあります。主婦(主夫)が派遣で働くメリット
ここでは、主婦(主夫)が派遣で働くメリットを8つ紹介します。パートと比べて時給が高い
派遣で働くメリットの一つは、パートと比べて時給が高いことです。派遣社員は、雇用が期間限定であるため、そのリスクを補う形で時給が高めに設定されることが多いです。特に、専門的なスキルや経験を持っている場合は、さらに高時給の仕事を選ぶことも可能です。短期間で効率的に収入を得たい方にとって、派遣は魅力的な働き方と言えるでしょう。ブランクOKの仕事先がある
派遣で働くメリットの一つに、ブランクOKの仕事先があることが挙げられます。派遣会社は様々な業種や職種の仕事を紹介しており、経験やスキルに関係なく働くことができる場合があります。そのため、ブランクがある主婦(主夫)でも安心して働くことができます。キャリアアップも視野に入れられる
派遣で働く主婦(主夫)にとって、キャリアアップの機会も広がります。派遣先の企業で働くことで、業務経験やスキルを身につけることができ、将来的に正社員として採用される可能性もあります。また、派遣会社側もキャリアアップの支援を行う場合があります。派遣会社が仕事をあっせんしてくれる
派遣で働くメリットの一つに、派遣会社が仕事をあっせんしてくれることがあります。派遣会社は、派遣先の企業との間に契約を結び、仕事を受注した派遣社員を派遣します。そのため、仕事探しの手間やストレスを軽減することができます。トラブルは派遣会社が解決してくれる
派遣で働く際の心配事の一つに、トラブルがありますが、派遣会社がそれを解決してくれるのがメリットです。例えば、派遣先の企業とトラブルが生じた場合、派遣会社が仲介役となって問題解決に努めます。そのため、派遣社員は自らトラブルを解決する必要がありません。大企業や有名企業で働くこともできる
派遣で働く主婦(主夫)にとって、大企業や有名企業での仕事も選択肢の一つです。派遣会社は、様々な企業と契約を結んでおり、その中には大手企業やブランド企業も含まれています。そのため、自分が希望する企業で働くことができる可能性があります。毎回、面接や書類準備をしなくてもよい
派遣で働く主婦(主夫)にとって、面接や書類準備の手間が省けることもメリットです。派遣会社が仕事をあっせんしてくれるため、毎回の仕事探しや面接の準備をする必要がありません。そのため、仕事をする時間や家庭との両立がしやすくなります。福利厚生が充実している
派遣で働く主婦(主夫)にとって、福利厚生が充実していることもメリットの一つです。派遣会社によっては、社会保険や労働保険の加入、有給休暇の取得など、福利厚生の充実したサポートを受けることができます。これにより、安心して働くことができます。主婦(主夫)が派遣で働くデメリット
ここでは、主婦(主夫)が派遣で働くデメリットを6つ紹介します。同じ職場で働ける期間がある
派遣社員の契約期間は、派遣元や派遣先企業の需要によって異なりますが、一般的には数か月から数年程度です。このため、一定期間が経過すると契約が更新されず、勤務先が変わる可能性があります。定期的に職場を移動することで、新しい職場環境に適応する必要があり、それに伴うストレスや不安を感じることがあります。扶養内で働けないケースもある
一部の派遣契約では、扶養の範囲を超える時間の労働を求められることがあります。そのため、扶養内で働けない場合もあります。事前に派遣会社に扶養内で働けるかどうかはしっかり確認しておくことをおすすめします。しかし、扶養の範囲を超えても問題ない場合は、デメリットにならないでしょう。派遣会社によっては待遇差はある
派遣会社によって、待遇や福利厚生に差が生じることがあります。一部の派遣会社では、給与や労働条件が他社と比較して不利な場合があります。また、住宅手当や通勤手当などの福利厚生にも差がある場合もあるので、適切な派遣会社を選ぶことが重要です。希望していない仕事をすることも
派遣社員は、派遣会社から割り当てられた仕事に就かなければなりません。しかし、その仕事内容が希望と異なる場合があります。自分のスキルや経験に合わない仕事を行うことで、モチベーションの低下やストレスを感じることがあります。働き先によっては拘束時間が長い
派遣先企業によっては、長時間労働が求められる場合があります。特に繁忙期やプロジェクトの期限が迫るときは、残業が発生することもあります。しかし、比較的残業が発生しにくい職場で働くことで、ここのデメリットは解消できます。家の近くの案件が見つからないことも多い
一部の地域では、派遣先企業の需要が少ないため、家の近くで働ける案件が限られる場合があります。そのため、通勤に時間がかかり、家庭との両立が難しくなることがあります。主婦(主夫)がパートで働くメリット
ここでは、主婦(主夫)がパートで働くメリットを5つ紹介します。シフトの融通がききやすい
パートは、比較的シフトの融通がききやすいです。家庭や子育てとの両立を図りやすく、自分の都合に合わせて働くことができます。特に、子供の学校行事や急な体調不良などがあっても、柔軟に対応できるのが魅力です。短時間勤務が可能
パート勤務では、短時間での勤務が可能なことが多いです。数時間だけ働くことができるため、家事や育児の合間に効率的に働くことができます。これにより、家庭との両立がしやすくなります。扶養内で働ける
家庭の扶養範囲内で働くことができます。扶養控除を受けることができるので、税金の負担も軽減されます。ただし、働き過ぎて扶養を外れてしまったということもあるので、注意が必要です。同じ職場でずっと働くことができる
パート勤務では、一度決めた職場で長く働くことができる場合が多いです。職場環境や仕事内容に慣れることで、長期的に働き、安定した収入を得ることができます。また、長期間勤務することで、心地の良い環境で働くことができます。家の近くで働ける
パート勤務は、通勤時間を短縮できる点も魅力的です。家の近くで働くことができれば、通勤にかかる時間や費用を節約することができます。また、通勤ストレスを軽減し、家族との時間を増やすことができます。主婦(主夫)がパートで働くデメリット
ここでは、主婦(主夫)がパートで働くデメリットを3つ紹介します。自分で仕事を探す必要がある
自ら求人情報を探し、応募する必要があります。これには時間や労力がかかる上、求人情報の内容を確認し、希望通りの職場かどうかを自分で判断する必要があります。そのため、仕事を見つける過程でストレスを感じることもあります。トラブルは自ら解決する必要がある
トラブルが発生した際に自ら解決する必要があります。上司に相談することもできますが、解決には時間がかかる場合もあります。また、自ら対処しなければならない問題に対して、ストレスや負担を感じることも少なくありません。時給は派遣と比べると低い
一般的に、パートの時給は派遣と比べて低い傾向があります。短時間での勤務や柔軟なシフトができる代わりに、時給が低い場合が多いです。そのため、派遣より多くの時間働く必要があり、収入も少なく家計に与えるプラスの影響も少ないです。派遣とパート、どちらの働き方を選ぶべきかの重要な判断材料
派遣とパート、どちらの働き方を選ぶべきかの判断材料には、「急な欠勤に対応しやすいかどうか」「扶養内で働くかどうか」だと思います。それぞれについて少しだけ深堀いたします。急な欠勤に対応しやすいかどうか
主婦(主夫)が働く際に、特に気になるのが子供の体調不良や急な予定による欠勤です。この点で、派遣とパートのどちらが融通が利きやすいかというと、一般的にはパートの方が柔軟に対応できるケースが多いです。派遣社員の場合、事前に就業時間や契約内容が厳密に決められているため、急な休みを取得するのが難しい場合があります。また、休みが評価に影響することもあります。一方、パートの場合は面接時に「子供の体調により休みを取る必要がある」などの事情を伝えやすく、家庭の事情を考慮してくれる職場が多いです。そのため、急な欠勤が必要な主婦(主夫)にとっては、パートの方が働きやすいと感じることがよくあります。
ただし、パートでもサービス業などでは、1人が休むと他のスタッフに負担がかかり、迷惑をかけることもあります。一方、派遣でも仕事の内容や職場の環境によっては、急な休みを取得しやすいケースも存在します。
どちらの働き方でも、事前に自身の状況をしっかりと伝え、急な欠勤の可能性について相談しておくことが大切です。
扶養内で働くかどうか
扶養内で働くかどうかは、主婦(主夫)が働く際に非常に重要なポイントです。扶養内で働くことで税金や社会保険料の負担を抑えることができますが、その一方で、扶養を超えて働くことで収入が増える可能性もあります。以下に一覧表をまとめました。ぜひ参考にしてください。ご本人の年収 | 住民税の課税・非課税 | 所得税の課税・非課税 | 社会保険料の負担 | 配偶者控除 | 配偶者特別控除 |
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100万円以下 | 非課税 | 非課税 | 不要 | 対象 | - |
100万円 | 課税 | 非課税 | 不要 | 対象 | |
103万円 | 課税 | 課税 | 不要 | - | 対象 |
106万円 | 課税 | 課税 | 必要な場合あり | - | 対象 |
130万円 | 課税 | 課税 | 必要 | - | 対象 |
150万円 | 課税 | 課税 | 必要 | - | 対象 |
201万円 | 課税 | 課税 | 必要 | - | 対象 |
106万円を超えると扶養から外れ、自分で社会保険に加入しなければなりません。また、負担が発生する条件は次の通りです。
- 勤務先の従業員数が51名以上(2024年10月より)
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 月額賃金が8万8,000円以上(年間約106万円)
- 2ヶ月を超える勤務の見込みがある
- 学生ではない
そのため、社会保険料の負担を回避するなら、106万円以下で働く必要があります。