初めて派遣で働く人へ。登録から仕事開始までの全ステップ解説
お仕事探しのマニュアル
公開日 : 2024.06.12 / 更新日 : 2024.10.17
派遣の働き方に興味があるものの、「どうやって始めたらいいの?」や「どの派遣形態が自分に合っているのか?」といった疑問を抱えている方は少なくありません。そんな疑問を解消するために、今回は派遣の基本を分かりやすくご紹介します。ぜひご覧ください。
目次
・派遣の働き方
・常用型派遣
・登録型派遣
・紹介予定派遣
・派遣先の業界
・事務・オフィスワーク
・IT・技術
・医療・福祉
・製造業
・販売・サービス
・派遣がおすすめな人
・柔軟な働き方を求める
・様々な職種や業界を経験したい人
・特定の期間だけ働きたい人
・キャリアアップを目指す人
・ブランクからの再就職を考えている人
・初めての派遣の流れ
・派遣会社へ登録
・派遣会社から仕事の紹介
・職場見学&派遣先選び
・仕事開始
・派遣会社を選ぶポイント
・求人数と種類
・労働条件
・福利厚生
・フォロー体制
・派遣初日に気を付けたいこと
・遅刻はNG!時間に余裕を持って行動しよう
・第一印象を大切にしよう
・筆記用具は忘れずに持っていこう
・清潔な印象を与えられる髪型がベター
・服装は派遣先企業の社風に合わせる
・初めての派遣での不安を解消するために
・派遣先でのコミュニケーション
・トラブル時の対応方法
・契約期間中の注意点
・初めての派遣に関するよくある質問
・未経験やブランクが空いていても派遣社員として働くことはできますか?
・派遣社員に年齢制限はありますか?
・派遣社員には有給休暇や社会保険などはありますか?
・短時間勤務を希望していますが、そのような派遣先はありますか?
・スキルの有無や職歴は派遣先が決まるのに影響はありますか?
・まとめ
派遣の働き方
常用型派遣
常用型派遣は、派遣会社と期限を設けずに無期雇用の契約を結び、派遣先企業へ派遣会社の社員として勤務する形態のことです。派遣先が決まっていなくても雇用契約が生まれる仕組みで、仮に派遣先での就業が終えても、派遣会社との雇用が継続されるのが特徴です。次の派遣先が決まるまでの間も給料が発生します。登録型派遣
登録型派遣は、期限のある有期雇用契約の形態のことです。紹介された派遣先での就業が決定した時点で派遣会社との雇用契約が結ばれる仕組みです。契約終了すると、雇用契約も終了し、次の派遣先が決まらないと雇用契約はされないため、給料は発生しません。紹介予定派遣
紹介予定派遣は、一定期間派遣社員として働いた後、派遣先の企業から直接雇用される機会がある形態のことです。派遣社員として働いたのち、派遣先企業と派遣社員の双方の合意があれば、派遣先企業の正社員、もしくは契約社員として契約できます。派遣先の業界
事務・オフィスワーク
データ入力、受付、秘書、経理など、オフィスでのサポート業務が中心です。PCスキルや事務経験が求められることが多いですが、未経験から始められる場合もあります。柔軟な勤務時間を選べるため、プライベートとのバランスを重視する人に適しています。IT・技術
プログラマー、システムエンジニア、ネットワーク管理など、専門的な技術が求められる職種です。派遣社員として特定期間だけプロジェクトに参加し、高度なスキルを活かす機会が多いです。技術革新が進む分野なので、継続的なスキルアップが必要です。医療・福祉
看護師や介護スタッフ、医療事務など、医療や福祉の現場で支援する仕事です。資格が必要な職種が多いですが、人手不足が常に指摘される分野なので、求人は常に豊富です。社会貢献度の高い仕事を求める人におすすめです。製造業
工場での製品組立や検査、梱包など、体を動かす仕事が中心です。シフト制で働けるため、時間を有効に使いたい人に適しています。特定のスキルを必要とすることもありますが、未経験からでも始められる職種が多いです。販売・サービス
アパレル販売、飲食店スタッフ、ホテルのフロントなど、直接お客様と接するサービス業務です。人と接することが好きな人や、接客スキルを活かしたい人にぴったりです。勤務地や業界を選べるため、自分のライフスタイルに合わせやすいです。派遣がおすすめな人
柔軟な働き方を求める人
自分の生活スタイルや家庭の事情に合わせて勤務時間や勤務地を選びたい人にとって、派遣は理想的な働き方です。例えば、子育て中の親や介護が必要な家族がいる人など、固定されたフルタイムの仕事ではなく、自分の都合に合わせた働き方ができます。様々な職種や業界を経験したい人
キャリアの初期段階において、さまざまな業界や職種を試してみたいと考えている人にも派遣はおすすめです。短期間で多様な職場環境を経験することができ、自分に合った仕事やキャリアパスを見つける手助けになります。特定の期間だけ働きたい人
プロジェクトベースで働きたい、または季節的な仕事を求めている人にも派遣は良い選択肢です。例えば、夏休みの期間だけ働きたい学生や、冬季限定でリゾート地での仕事を探しているスキー愛好者など、短期間の契約を希望する場合に適しています。キャリアアップを目指す人
特定のスキルや資格を活かして、将来的に正社員としての採用を目指す人にとって、紹介予定派遣はおすすめです。派遣期間を通じて派遣先企業で実績を上げ、企業に自分の価値を認めてもらうことができます。結果的に、直接雇用に繋がることもあります。ブランクからの再就職を考えている人
長いブランクの後に職場復帰を考えている人にとって、派遣は再スタートを切るのに役立ちます。派遣会社が提供するトレーニングや研修を利用して、現在の職場で求められるスキルを身につけることができるため、スムーズに仕事に復帰することが可能です。初めての派遣の流れ
派遣会社へ登録
最初のステップは、派遣会社に登録することです。インターネットで申し込みが可能な派遣会社が多いので、オンラインで基本情報を入力し、履歴書や職務経歴書をアップロードします。この段階で、希望する職種や勤務地、働き方(フルタイム、パートタイム、短期間など)を明確にすると良いでしょう。多くの派遣会社では、登録後に面談を行い、希望条件やスキルをヒアリングします。派遣会社から仕事の紹介
登録が完了し、面談を終えたら、派遣会社から仕事の紹介が始まります。派遣会社は、登録された情報に基づき、おすすめの仕事をピックアップし、求人を紹介します。この時点で、興味のある職種や業界、勤務条件など、さらに詳細な希望を伝えることが大切です。職場見学&派遣先選び
気に入った仕事が見つかれば、実際の職場を見学する機会が設けられます。見学時には、将来の同僚や上司となる人々に会い、仕事内容の詳細や職場のルールを直接聞くことができます。この段階で疑問や不安があれば、すぐに派遣会社の担当者に相談しましょう。仕事開始
職場見学後、特に問題なければ仕事の開始日が決定します。派遣会社は就業前に必要な事前研修を実施することが多く、仕事内容や職場での注意点など、実際の業務に入る前に知っておくべき情報を提供してくれます。初日は、指定された時間に派遣先に行き、担当者の指示に従って業務を開始します。最初は戸惑うことも多いかもしれませんが、派遣会社や派遣先のスタッフがサポートしてくれるので、安心して働くことができるでしょう。派遣会社を選ぶポイント
求人数と種類
派遣会社を選ぶ最も基本的なポイントは、求人の数と種類です。自分が希望する職種や業界の求人が豊富にある派遣会社を選ぶことが、希望に沿った仕事を見つける上で非常に重要です。大手の派遣会社では多種多様な求人がありますが、特定の分野に特化した中小の派遣会社も、専門性の高い仕事を見つける上でメリットがあります。労働条件
勤務地、勤務時間、給与などは働くうえで欠かせない条件です。希望条件に合っているかを確認し、不明な点があれば、登録前に派遣会社に質問しましょう。また、残業が少ない、勤務時間が柔軟に選べるなど、働きやすい環境かどうかもチェックすると良いでしょう。福利厚生
健康保険、雇用保険、厚生年金保険の加入は法律で義務付けられていますが、その他の福利厚生があるかも派遣会社を選ぶ上での大きなポイントです。例えば、健康診断、研修制度、資格取得支援、休暇制度など、充実した福利厚生のある派遣会社は、長期的に安心して働ける環境だと言えるでしょう。フォロー体制
派遣社員として働く上で、派遣会社からのサポート体制は非常に重要です。派遣先でのトラブルやキャリアに関する相談に対応してくれる専任の担当者がいるかどうか、また定期的なフォローアップが行われるかなどを確認しましょう。良いフォロー体制が整っている派遣会社は、仕事の悩みやキャリアプランに対して適切なアドバイスや対応をしてくれます。初めての派遣での不安を解消するために
派遣先でのコミュニケーション
派遣先での効果的なコミュニケーションは、スムーズに業務を進める上で非常に重要です。派遣会社を通じて事前に派遣先の職場文化やチームの雰囲気について学び、適切なコミュニケーション方法を理解しておきましょう。また、派遣先での担当者や同僚との良好な関係を築くために、積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。初日から自己紹介をしっかり行い、オープンな姿勢で接することで、相手も協力的になります。
トラブル時の対応方法
派遣先で何らかのトラブルや問題が発生した場合、派遣会社の担当者にすぐに連絡することが大切です。派遣会社は、労働条件の変更、職場での人間関係の問題、その他の懸念事項について相談に乗ってくれます。また、契約に関する問題がある場合は、契約内容を再確認し、必要な場合は適切な改善を派遣先企業に求めることができます。契約期間中の注意点
登録型派遣の仕事では、契約期間が明確に定められています。契約終了日を意識し、次の仕事探しを早めに始められる状態にすることが挙げられます。また、派遣先での業務内容が契約と異なる場合や、予期せぬ業務負担が増加した場合には、派遣会社を通じて速やかに調整を図ることが大切です。仕事量や労働環境の維持に努めることで、安心して仕事を続けることができます。
派遣初日に気を付けたいこと
派遣先での就業初日は、多くの人が緊張してしまうものです。初日に失敗しないためには、社会人として基本的なルールを守ることが非常に重要です。ここでは、派遣初日に気を付けたいことをまとめてみましたので、紹介いたします。遅刻はNG!時間に余裕を持って行動しよう
初日に遅刻することは、信頼を失う大きなリスクとなるため、絶対に避けたい状況です。派遣会社の担当者が同行する場合でも、一人で出社する場合でも、時間には余裕を持って出勤することが大切です。電車の遅延や交通状況の変化があるかもしれませんので、早めに到着するくらいの余裕を持って計画しましょう。たとえば、顔合わせのときにはスムーズに行けた経路でも、通勤ラッシュの時間帯には思わぬ混雑で予定通りに進まないことも考えられます。また、駅から会社までの道のりが初見でわかりづらいこともあります。
事前に職場の位置を確認し、出社時間帯のシミュレーションを行っておくことで、当日の不安を軽減し、万が一のトラブルにも対応できるよう準備することが安心です。
第一印象を大切にしよう
派遣社員に限らず、初日の挨拶は職場での第一印象を左右する非常に重要なステップです。第一印象が今後の職場での関係性や働きやすさに影響を与えることは多く、ここでしっかりとした姿勢を見せることが大切です。これから一緒に働く仲間に対して、前向きな意欲や「一生懸命頑張る」という気持ちをしっかりと伝えるようにしましょう。フロア内を回って他の部署にも挨拶を行うことがあるかもしれません。その際は、堂々とした姿勢で、しっかりとハキハキした声で自己紹介をすることが好印象を与えます。また、社内ですれ違った人にも、挨拶や軽い会釈を心がけることが大切です。こうした小さな心配りが、職場での円滑な人間関係を築く大きな要素になります。
筆記用具は忘れずに持っていこう
派遣先の初出勤時に指定の持ち物がある場合、派遣会社の担当者から事前に案内があるはずです。しかし、特に指定がない場合でも、次の持ち物を準備しておくと安心です。- 筆記用具(多色ボールペンが便利)
- ノートやメモ帳、手帳
- 名刺入れ
- クリアファイル
清潔な印象を与えられる髪型がベター
初日は第一印象を決める大切な日なので、清潔感のある髪型で出社することが重要です。特に、髪が顔にかかっていると、暗い印象やだらしない印象を与える可能性があるため、注意が必要です。会社の規定や社風はそれぞれ異なるものの、幅広い年齢層の方々に挨拶する機会があることを考慮し、初日から派手な髪色や目立つヘアアレンジは避けるのが無難です。カラーリングをしている場合は、黒色や落ち着いた茶色に整えておくことが、社会人としてのマナーとされています。明るすぎるカラーや派手なスタイルは、第一印象に影響を与えることがあるため、注意しましょう。
服装は派遣先企業の社風に合わせる
服装に関しては、事前に派遣会社の担当者に確認することが重要です。担当者は、社員や他の派遣社員がどのような服装で仕事をしているか、雰囲気を教えてくれるので、初日にスーツが必要か、オフィスカジュアルでよいかなどをしっかりとヒアリングしておくと安心です。スーツの場合は、社内で多くの人に挨拶をする機会があるため、無地でシンプルなデザインを選びましょう。清潔感を重視し、女性の場合、ヒールは3cm程度のものを履くのが無難で、あまり高すぎるヒールは避けることをおすすめします。
2日目以降は、会社の雰囲気に合った服装を選び、徐々に調整していくとよいでしょう。特に、派手なアクセサリーやネイルは避け、シンプルで清潔感のあるコーディネートを意識することが大切です。これによって、職場での印象も良くなり、働きやすい環境が整います。
初めての派遣に関するよくある質問
初めて派遣で働く際には、多くの疑問や不安が生じることがあります。ここでは、初めての派遣に関してよくある質問とその回答を紹介します。未経験やブランクが空いていても派遣社員として働くことはできますか?
はい、可能です。多くの派遣会社では、未経験者やブランクがある方でも歓迎しています。派遣社員に年齢制限はありますか?
一般的に派遣社員に年齢制限は設けられていません。若手からシニアまで幅広い年齢層の方が派遣として活躍しています。年齢によって適した職種や勤務形態が異なるため、自分に合った仕事を選ぶことが重要です。派遣社員には有給休暇や社会保険などはありますか?
はい、派遣社員でも労働基準法に基づき、有給休暇の権利があります。また、勤務条件によっては社会保険(健康保険、厚生年金保険)に加入することが義務付けられています。短時間勤務を希望していますが、そのような派遣先はありますか?
はい、短時間勤務の求人も多く存在します。パートタイムでの勤務を希望する方向けに、様々な業界や職種で短時間の求人があります。ライフスタイルに合わせてフレキシブルな働き方を選べるのも、派遣の大きなメリットの一つです。スキルの有無や職歴は派遣先が決まるのに影響はありますか?
はい、スキルや職歴は派遣先を選ぶ際に重要な要素です。特に専門的なスキルが求められる職種では、関連する経験や資格が求人の要件として設定されていることがあります。ただし、未経験でも応募可能な求人も多く、派遣会社が提供する研修を通じて新しいスキルを習得し、新たな職種にチャレンジすることも可能です。まとめ
今回は、初めての方向けに派遣の基本について紹介いたしました。派遣には「常用型派遣」「登録型派遣」「紹介予定派遣」の3つが存在します。安定的な収入を得たいという方は、「常用型派遣」、単発で働いて、時間的に自由な働き方を希望している方は「登録型派遣」、今後、希望業界で直接雇用を希望している方は「紹介予定派遣」といったように希望に応じて、適切な派遣方法を選びましょう。また、初めての派遣で不安だという方は、派遣会社の担当者としっかりコミュニケーションを取り、不安を解消できるように最善を尽くしましょう。派遣先企業でトラブルが発生しても、派遣会社の担当者が対応してくれるので、安心してください。
初めての派遣で分からないこともありますが、まずは派遣会社に登録することから始めて行きましょう!